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ある卵巣がん患者配偶者の記録

2015年1月から9月までの戦いの日々

2015-01-01から1ヶ月間の記事一覧

退院

病理検査の結果はなかなか出ないようなので、入院して待っていてもあまり意味がないとの判断もあり、予定を2日早めての退院。 当日の朝に看護師から退院のしおりを渡され、まだ激しい運動をしないように、重いものを持たないように、人混みを避けるように、…

おじの見舞い

退院を翌日に控えた今日、大阪から妻のおじと従兄弟(義母の弟とその息子)が義母と一緒に見舞いにきてくれた。 もうこの頃には普通に歩いているし、日常生活に何の支障もないところまで回復していたので、その姿をみて一同安心した様子だった。 談話室で話…

外泊2日目

妻の旧友たちが大阪から駆けつけてくれたので、病院すぐ近くの義母が滞在中に宿泊していたホテルで待ち合わせ。そこで一緒にランチをすることに。 ちょうど外泊中だったので、見舞いにきてもらったもののまるで病人らしくなく、普通に友達とランチにきたよう…

外泊許可

この週末は外泊許可がでたので、個室を出て大部屋へ移動。毎朝晩の「痛い」ヘパリンの皮下注射も本日で終了。 荷物をまとめて久々に帰宅してきた。 妻は愛犬と久々の再会。一週間も離れていたのは、この子が家族になってからの11年間で二度目だ。病院帰りの…

腹水細胞診

H医師の回診。 「まだ病理の結果はでてませんが、ひとつわかったことがあります。腹水の細胞診が陰性でした」 手術前の画像データからも、腹水があることはわかっていた。 通常、腹水ときくと、末期ガンを連想してしまう。それで不安になったりもしたのだが…

術後5日目

この頃になると、病院内を自由に歩けるように。 下の階にある売店や、カフェなどにも行くようになった。 この病院のカフェの食事は結構おいしくて、朝などは焼きたてのパンが出てくる。なかでも金時豆のパンがお気に入りだった。 妻は甘いものが大好きで、が…

術後4日目

この日から普通食。 やっとこの日の終わりに点滴が抜ける予定だったが、ギリギリになって点滴のラインをとっている左腕から出血があったため、右腕でとりなおすことになった。あと少しで終わりだったのに。。。 その左腕には水疱のようなものができていたの…

術後3日目

この日、ドレーンと硬膜外麻酔が抜けた。 背中に刺さった硬膜外麻酔がなくなるのは不安もあったが、歩くときに点滴スタンドにぶらさげるものの数が減るのは助かる。何より、こうして体に接続された装置が減っていくのは目に見えて回復しているのが実感できる…

術後2日目

この日から、徐々に回復をみせるようになる。 朝食の五分粥を少し食べ、食後のヘパリン皮下注射。これは毎日朝晩するのだが、すごく痛いらしい。 この日から体を起こして立ち上がる練習をはじめた。 この頃には、いかにイレウス(腸閉塞)が怖いか、というこ…

手術翌日

手術の翌日、朝から水を飲めるようになった。採血、血圧測定も行った。 歯磨きもしてくださいということで、吸い飲み器とうがい受けで歯を磨く。 朝食に重湯がでたが、とてもではないが口にできる状況ではなかった。 看護師に体をふいてもらっているうちに、…

手術当日

手術当日の朝になると、病院に向かうよりも先に妻から電話がかかってきた。 「近くのホテルとってくれる?お母さんにはそっちに泊まってもらうわ。Kちゃん交代して!」 なにかとおもえば、義母は寝心地がわるくて外の冷気がカーテンごしにはいってくる病院の…

手術前日

この日から、泊まり込みのため義母が妻の弟の運転で大阪からきた。 この日は、口腔外科で口内洗浄、おへその掃除、夕食までは普通に食べて下剤を服用、毛剃りのあとシャワーを浴びて、麻酔科医からのブリーフィングがある。 就寝前に安定剤の内服をすすめら…

入院

いよいよ待ちに待った入院。 入院に「待ちに待った」という表現を使うのは不思議かもしれないが、どうしようもない腹部の膨満感を抱えたまま、どんどん大きくなる嚢胞がいつ破裂するかもわからない状態で待ち続ける不安は大きかったので、正直、この日を迎え…

セカンドオピニオン

朝6時からビデオ会議で仕事の打ち合わせを済ませたあと、父親の運転でセカンドオピニオンのため大阪の病院へ向かった。 妻本人は安静のため実家で待機。 大阪ではまず妻の実家に寄って、義母をピックアップしていくことになっている。義母はこれまで妻の病状…

お祓い

男の厄年は、数え年で25歳、42歳、61歳とされている。なかでも42歳は大厄といわれている。 私は39歳だが、数えで42歳ということは実年齢で40-41歳が本厄、39-40歳が前厄となる。 つまり、私は今年、前厄ということになる。 義母は古いしきたりを守る人で、今…

手術内容についての検討

告知を受けてから手術までの10日間ほどの期間は、手術そのものに関係する事項、すなわちどこまで切ってどこまで切らないのがベストか、に集中してリサーチすると決めていた。術後のことは術後に考えればいいが、手術で切り取ってしまった部位は永遠に失われ…

再診で診断が胚細胞腫瘍に

二度目の外来の日。 朝一番でPET-CTを受けるために病院へ。PET-CTというのは、がん細胞がブドウ糖をより選択的に代謝する性質から、放射能を加えたグルコースを注射して全身への転移を調べるものだ。入り口には放射能のハザードシンボルが掲げられ、インター…

卵巣ガンという病気

卵巣ガンは、早期発見がむずかしいため、silent killer(沈黙の病気)と呼ばれている。卵巣は子宮と違って外の世界とつながっていないので、出血などの自覚症状がまったく出ないことが多いという。「あれ、ちょっとお腹がでてきたかな?」と思って様子をみて…

告知の翌日

告知を受けた翌日、妻の弟夫婦と母親が大阪から駆けつけてきてくれた。 重病患者とはいえ、痛み止めさえ飲んでいれば外見上は病人には見えないから、顔をみて安心したようだ。 いろいろな話をする中で、妻は自分なりに学んだ知識から、抗がん剤をやりたくな…

初診

待ちに待った、年が明けて病院が診察を開始する最初の日。 8:15の診察開始に間に合うよう、朝一番で妻、母親、私の3人で車に乗り込み、40分かけて県立病院へ向かった。 大晦日に救急できたときに予約をとれなかったので、通常の外来として受付を済ませ、婦人…

ブログはじめます

それは唐突のことだった。 「ご主人、はっきり言いますね。これはガンです。それも卵巣の」 妻の内診を終えて、彼女が着替え終わるのを待たずに診察室にもどってきた医師が私に向かって発した最初の言葉がそれだった。 ガン告知の場面というのは映画や小説な…