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ある卵巣がん患者配偶者の記録

2015年1月から9月までの戦いの日々

PET-CT

久々の外来は朝一番でPET-CTの撮影。

数日前、前回やってから2ヶ月しか経ってないので被曝量のことが気になってきたので、病院に電話してH医師に伝言を残し、この検査の目的と被曝量のことについて問い合わせていた。回答としては、手術前の映像はあるので手術後の状態を記録として残しておき、前後で比較できるようにしておくことが目的で、被曝量もとくに問題にならない、とのことだった。

検査に2時間ほどかかるので、私はその間、カフェテリアで仕事。Macさえあればどこでもできる仕事で本当に助かっている。

結果が出る頃に外来受付にもどり、診察室へ。

「検査の結果でました。全体的にみてとくに問題ないとは思うのですが、胃のところに集積してますね。胃炎かなにかありますか?」

「いえ、とくに何もないです」

たしかに、見てみると胃の部分がかなり広範囲に光っている。脳や腎臓に集積するのは普通だが、胃に集まるというのはあまりないようだ。H医師は苦笑いしながら

「まぁ、何もないとは思いますが。。。一応こういう場合には、胃カメラでも飲んでみたら、ということになってます。まぁ気にしなくていいと思いますけどね」

「最近、妻の食欲がすごくて、すぐにお腹がすくんですが、今朝も検査のために朝食を抜いてきたのが影響してますかねぇ」

「そういうこともあるかも知れませんね」

胃だけでなく唾液腺のあたりも光っているとのことなので、おそらく空腹が原因ではないかという気がする。。。とは思ったが、こういうところで食い下がってH医師の時間を浪費したくないので、あとで自分で調べようと考えて、映像を目に焼き付けておく。

ちなみに、後で調べてみてわかったことだが、やはり(個人差が大きいものの)胃は生理的なFDG集積が起こりやすいらしく、診断の妨げになるので胃酸を抑制する薬を飲ませたりする場合もあるらしい。やっぱり腹が減ってたからだね、というと妻は安心したような恥ずかしいような微妙な苦笑いをみせた。

そして画像はどんどん移動していき、骨盤部へ。

「子宮内膜にも集積しています。これは生理によるものでしょう。ちょっと気になっていた、卵巣と子宮の癒着を切り離した断端の部位にも何もうつっていません。きれいですね」

手術から2ヶ月という短い期間でPET-CTにうつるような病変があれば、それは手術で取りきれなかった部位ということになるので、何もうつってないということは、ひとまず5mm以上の大きさで分裂の活発な腫瘍の取り残しはないということで、ほっとした。

「では、明々後日の腫瘍マーカー検査で、ひとまず今回の経過観察についてはいったん終わりということでよろしいでしょう。これからアメリカへの帰国準備をされますか?あちらで病院にかかれるように紹介状を書いておきましょう。実は明日も明後日も手術があるのでバタバタしてますが、時間をみつけて書いておきますね。マーカーの検査オーダーぐらいなら、婦人科の専門医でなくても、ジェネラルプラクティショナー(総合医)でも大丈夫でしょう。専門医にかかるとなると日本と違ってコスト面もだいぶ違ってくるでしょうし。2-3ヶ月に1度でいいと思いますので、この4つのマーカーを継続してモニタリングしていきましょう」

「助かります!一応、半年に一度ぐらいは日本に帰ってきて、こちらで先生に継続して診ていただきたいと思っていますので、そのときにCTなどをとっていけばいいでしょうか」

「そうですね、それがいいと思います」

次回は明々後日、最後の診察。