ある卵巣がん患者配偶者の記録

2015年1月から9月までの戦いの日々

痛みとの戦い

3:30amにナースCirilaとのやりとりで目が覚める。

妻は痛みが出始めて呼吸が荒くなり、注射を欲しがっていたが、Cirilaはあと1時間は待たないといけないという。私が錠剤は?ときいたら錠剤はOKだという。同じ効能の薬なんだから気を利かせて提案してくれよ。。。と思う。私が目覚めなかったらこの状態のまま放置するつもりだったのか。

妻の座っている椅子までベッドから遠いのでナースコールボタンをギリギリのばせる洗面所に置くと、Cirilaは自分の無線番号25843と書いたstickiesを持ってきて電話に貼ってくれた。この電話のコードは長いので妻の位置まで届く。この電話、ルームサービスを頼むときにしか使ったことないので、役立たずと思っていたが、ここで出番があるとは。。。

膝に弾性ストッキングが食い込んでいるのがよくないとかで、いったん脱がせることになった。本日のどこかでまた再装着すればいいとのこと。

30分ほどで錠剤の効果がでてきたらしく、また眠りについた。

5:45am頃にまた騒動で目が覚める。妻が背中のLidodermパッチ張替えのことを覚えていてナースを呼んだのだが、パッチを外すだけ外して新しいものを持ってこないという。12時間おきの貼り替えなんだからそれはおかしいと言ったが、12時間着けて12時間外すというサイクルなのだという。

疑問に思ったので、ナースが使うコンピュータの画面を見に行ったが、たしかにLidoderm 12 hours on, 12 hours offとある(ついでに見たところ、Fentanylパッチのブランド名はDuragesicというらしい)。Lidodermをググってみると、

Do not leave any patch on for longer than 12 hours in any 24-hour period. http://www.webmd.com/drugs/2/drug-17549/lidoderm-top/details

と書いてある。

初回だけ特別なサイクルなので、5pm-6amとなったが、次回からは9am-9pmサイクルになるという。できればスタッフが手薄な夜に効いてくれるほうがいいのだが。。。と思って調べると、

http://www.endo.com/File%20Library/Products/Prescribing%20Information/LIDODERM_prescribing_information.html

着けている間はどんどん成分の血中濃度が高くなるので、12時間休ませることで波を作るような使い方をするらしい。

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つまり、外す瞬間がもっとも効果が高く、つける瞬間がもっとも低いということになる。だとすると、少しずらして12pm-0amサイクルのほうが良いかもしれない。痛みがつよくなる12pm前後というのは昼間のスタッフだし、0amにピークがきてくれれば眠りを妨げられにくい。でも、考えてみれば0amに剥がすためだけに起こされるのもいやかもしれない。そう考えると9am-9pmサイクルはそれなりに合理的かも。

というわけで、6amにLidodermパッチを外し、同時にDilaudidの注射。

母と話し、水の宅配にVonsのデリバリを使おうとするが、最低$49のオーダーからということで断念。欲しいのは24本で$5のクリスタルガイザーだけなのだ。

8amに痛み止め錠剤とColaceを服用、背中のパッチを貼り替え。

9amに新しいLidodermパッチを背中に貼り付け。

妻が落ち着いた頃を見計らって自宅へ。

病院の近くのWhole Foodsに寄ってみると、クリスタルガイザー35本パックを見つけたので買って帰る。通り道だし、ここで買うのが一番便利そうだ。

さっとシャワーを浴びて出てくると、つなぎっぱなしのビデオチャット越しに妻がナースに体を拭いてもらっているのが見える。母がいうには、この直前に痛みが強くなって動き回っていたので、注射をしてもらったらしい。おそらく10am頃。

これからの抗癌剤治療に備えて、ケモ帽子をAmazonで発注。

www.amazon.com

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弁当とジュースを詰めた小さな保冷バッグに水とアイスを入れ、洗濯物・爪切り・保湿クリームを持ち帰る。

10:30am頃に病室へ戻ってくる。

11amがんばってジュースを飲むが、ムカムカが出てきたので吐き気止め注射。ずっとお腹が張っていて出そうで出ないのが苦しいという。

改めてユナイテッド航空に電話して母の帰りの航空券をキャンセル。今度の電話に出たのは親切な人だった。その後、引っ越しの荷物の仕分けの話などをする。

12pmに錠剤を飲む。

トイレに行くが、やっぱり大便はでなかったようで、トイレに集中したいから引っ越しの話はやめてくれという。妻は、自分の知らないところで荷物の処分などを勝手に決められるのがストレスなようだ。

痛みが出てきたようで、腹帯をつけなおす間に状態が悪くなってくる。

1:15pm注射。

そのまま朦朧として、机に突っ伏した姿勢で枕を置いて寝る。母のビデオチャットからうるさいノイズが聞こえてきたので切断しようと目を離した一瞬の間に、机が前にスライドして妻が膝から崩れ落ちた。痛みでもがくのを必死に起こして椅子に座らせる。

机にストッパーを置けないものかと思い、眠るときに使う椅子を前に置いたり、Tashaにもう一つ椅子を持ってきてもらったりしたが、なにかとうまくいかない。結局、机のローラーを横に向けてペーパーナプキンを移動方向に挟み込むという方法に落ち着いた。

2pmにDulcolax服用。

4:15pmに注射。だんだんきっちり3時間おきに求めるように脳が学習しているように思える。

4:40pm、さすがに疲れて仮眠。

6pm過ぎ、目が覚めると妻が空腹をうったえる。すぐにクーラーからジュースの残りを出し、オレンジをむく。

6:15pm、ジュースを飲み始めてすぐ吐き気をうったえたのでTammieにお願いして吐き気止め注射と痛み止め錠剤。錠剤は実際に飲んだのは6:40pm。

6:30pmにカフェテリアからパイナップルを調達ついでに備蓄用フォークを大量にゲット。

夜勤シフトのCirilaが浮腫を気にして足置き用の椅子をもってきてくれたが、足を乗せると苦しそうだ。もう少し調整が必要。

8:40pmに注射とFentanyl交換。

9pmに背中のパッチをはがしつつMylen?のStool softnerを水に溶かして飲む。

10:45pmに錠剤。