ある卵巣がん患者配偶者の記録

2015年1月から9月までの戦いの日々

赤血球の輸血

5am起床、談話室のフォンブースで仕事。

7:30am、惣菜パンを食べたいというので食堂に行くが、オープン直後には惣菜パンがまだ焼き上がってなかったので、かわりに売店でサンドイッチを買ってくる。たまごサンドを少しと野菜生活りんごのゼリーを食べる。

抗生物質レボフロキサシン2日目。

9am、先生がきて輸血をしなければいけないと説明。ヘモグロビンが6を切っているのは非常にまずいので、この週末を乗り切るためにも輸血をしたほうがいいだろうとのこと。腫瘍崩壊での出血もあるかもしれない。LDHは1500から1200に下がってきている。状況を考えればやむをえないのだろうが、手術でも輸血せずにこられていただけに、抗がん剤のせいで輸血とは、なんだか残念な気がする。

戻るときには血小板が最初に戻るので、それをみてnadir(底)を探っていく。血小板も1万を切るようだと輸血が必要になるとのこと。

輸血用クロスマッチのため、採血。

さらに別系統の抗生物質マキシピームを点滴。

今日のナース担当はOさんSさん。

体温はちょっと上がって37.7度。血圧130/85。

輸血の準備だけ進めておいて、実際に投入するのはめまいなどの自覚症状が出てからにできないか?と聞いてみたが、すでに下限値に達していて、ヘモグロビンが足りなくて心臓が頑張ってるらしく、脈拍も増えてるので、肺などへの負担を考えても輸血をしたほうがいいだろうとSさんのコメント。

体重は52kgで先週から3kg減った。評価が難しいところだが、5/11から5/22までの2週間で42kgから10kg増えたことを考えると、腫瘍と浮腫の比率がどのぐらいなのか、判断が難しい。足のむくみはだいぶ治まってきたが、相変わらず胴回りは大きく、とくに尾骶骨の上あたりにぽっこりとした膨らみがある。

11amから足湯と清拭をしてもらう。

11:45am、薬剤師のHさん、緩和ケア科のKさんが来てリドカインパッチが明日なくなるので代替としては普通の冷湿布か静脈注射になると言われる。あまり効果の程度もわからないので、とりあえず明日までリドカインパッチを使い切ってから、いったんやめてみることに。

ランチは29(肉)の日なので、売店では地元高松のフレンチレストランMarcheのオリーブ牛のステーキ弁当1000円と、とんかつ屋「ひがさ」のカツカレー540円を買ってくる。妻は少しづつ食べる。

ステーキは肉が硬く、カレーは味が濃いというので、惣菜パンを追加で買いに行く。ちょうど焼きたてのカレーパンとハムエッグパンを買って帰ると、ちょっと熱すぎるのでしばらく冷ましてから食べることに。

1pm頃、トイレのあとにおしもの洗浄もしてもらう。

1:30pm、母がきて弁当とスイカ、オレンジを持ってきてくれる。

2pmから照射赤血球駅-LR「日赤」を輸血開始。山口県のドナーからのものらしい。いわゆる2単位で280mL弱?体重50kg以上の人なら2単位400mLの献血をすることができるらしい。

血液の逆流がおきてフィルターが真っ赤になってしまうので、一番近いところに再接続。生食と一緒に高いところに釣る。

妻は血液が流れ込むのを見ていたくないというので、気を紛れさせるためにCrunchyrollでアニメの寄生獣を見ることに。

結局、2時間近くかかって投入完了。

その後、抗生剤とアセトアミノフェンを投入。

5pm、理学療法士のTさんがきて少しづつリハビリ開始。

夕食はスイカ、オレンジ(は食べられず)、昼の残りのカレーパンとハムエッグパンを少しづつ、アイスティーとアップルジュース。

なんとなく、二人で一緒に写真をパシャリ。

大便にトライするが空振り。ラキソベロンを飲む。