ある卵巣がん患者配偶者の記録

2015年1月から9月までの戦いの日々

初めて外の空気を吸う。WiMax利用開始。

6amに採血。

7amに車椅子を出し、東病棟の突き当りへ日光を浴びにいき、そのまま1階まで降りていく。週末は正面出入口が閉まっているので、夜間出入口から外へ。約1ヶ月ぶりに外の空気を吸うことができた!明け方の空気はすがすがしく、ひょっとしたらこのままどんどん良くなって退院できる日がくるかもしれないという気持ちと、現実離れした期待を持ってしまうことへの不安な気持ちとが複雑に入り交じる。

ひとしきり車椅子で外出を堪能した後、1階の売店へ。うしおじさんのクリームパンと玉子焼きサンドイッチとコーヒーを買って戻る。

O先生がきて、血液検査の結果は前回とほぼ変わらず、好中球3000以上、ヘモグロビン6000以上をキープできていると説明。

昼前に父が弁当と新しく購入したWiMaxルータを持ってきてくれる。

今日から、これまで使っていたEMOBILEPocket WiFi GP02というルータからUQ WiMax回線に切り替え。これでパケット制限がなくなり、いくらでも動画を見放題になる。

バイスはシンセイコーポレーションのURoad-Aeroという薄型のモバイルルータで、URoad-Aero Stationというクレードルを使えば充電しながら電波感度のよいポジションに固定でき、安定した高速インターネット接続が得られる。この病室にはWiMaxの電波もきっちり届いているので、まるで病室にインターネット回線を引いてきたかのような常時接続環境を構築できた。

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契約としては、パケット制限のない古い方のプラン(より高速だがパケット制限のあるWiMAX 2+プランではなく、やや低速だが使い放題のUQ Flatプラン)で、いくら使っても4,300円/月。ただ、自分が外出しているときでも妻がネット接続できるように、病室に設置して常時接続用にもう一台買って、こちらは機器追加+ファミ得パックで2,400円/月で利用できる。つまり計6,700円/月で2台分の使い放題の無線ルータが手に入ったことになる。

Crunchyrollでビブリア古書堂を見ている途中で清拭してもらうことになり、そのまま仮眠。

3pmに母が迎えに来てくれ、シャワーを浴びに帰宅。

7pmに弁当をもって病室に戻る。

妻がしじみの味噌汁を半分ぐらい食べる。稲荷寿司、巻き寿司、ちらし寿司もそれなりに。その後、バニラのアイスが食べたいというので、ダッシュで売店へ行き、買ってくる。少しづつ食べられるものが増えてきて、嬉しくてたまらない。妻に「良かったね、食べられたね」と繰り返し声をかけてしまう。

Crunchyrollで「ビブリア古書堂」を最終話まで見終わる。こういう落ち着いた雰囲気のドラマは二人とも好きだ。次はアメリカで途中まで見ていた「暁のヨナ」の続きをみる。少女漫画風の設定だが、なかなか面白い。

10pm前、就寝。