ある卵巣がん患者配偶者の記録

2015年1月から9月までの戦いの日々

点滴フリー、一緒にシャワー

朝、起きても痛みはないという。

そのかわり、足の裏のピリピリしたしびれが昨日よりも強くなっているようだ。一難去ってまた一難。また、体もだるいという。

8am、タペンタを100+25mg飲む。

10am、H先生がきて、とうとう最後の生食も抜けて完全な点滴フリーに!

何にもつながれていない状況というのは、本当に素晴らしい。大声で「やったー!」と叫び出したい気持ちに駆られる。

もしかしたら、このままどんどん良くなって退院できる日がくるのではないか?もしかしたら奇跡的に治ってしまうこともありうるのでは?と思わずにはいられない。

ただ、また明日から次のサイクルの抗がん剤が始まるので、ポートの針は残したままに。足のしびれは、おそらく抗がん剤の副作用だが、温めるなどして悪くならないように工夫していくしかない、とのこと。

その後、妻と一緒に全身シャワーを浴びることに。看護師に頼らず、自分の手だけで妻の体を流してあげられるのは、アメリカで入院していた5月以来だ。浴室にはOさんが足湯も用意してくれていた。ポート部を濡れないようにガーゼとフィルムでしっかりカバーして、椅子に座っている間に足から頭まで全身をくまなく洗う。タオルは使わずに、手だけで。なぜか着替え室がやたら寒いので、浴室内で着替えを済ませる。その後、病室に戻ってシーツ交換を待つ間にドライヤー。二人ともスッキリ。

風呂にはいってるとき、仙骨の突起が左右対称に浮き出ていることを言ったからか、そのことを気にするようになり、寝ているとそこが痛むという。今まで何も気にしてなかったんだから、気にしすぎだよと言って流す。

昼前、体がかなりだるそうだ。鼻もよくかむ。もしかしたら風邪をひいてしまったのかもしれない。一日ずっと寝ている。

1pm過ぎ、母が弁当と洗濯物を持ってきてくれる。妻は目を覚まさない。

3pm過ぎ、作業療法士のMさんがきてくれたが、妻の体調が悪いのでリハビリはせず、しびれた足のマッサージをしてくれる。

その途中で談話室に行って仕事。

6pmに戻るも、やはり食欲がないといい、無理にほんの少しだけ弁当を食べる。

7pmからフォンブースでミーティング。

9:30pm前に病室に戻る。ようやく少し目が覚めたようで、U-NextでPsycho-Pass 2、エマ、バジリスク甲賀忍法帖、Rainbow二舎六房の七人をみて就寝。