ある卵巣がん患者配偶者の記録

2015年1月から9月までの戦いの日々

観覧車のある書店

今朝もまたアメリカ医療費の支払い。

オンラインで払えるところもあるが、いくつかの医師個人には小切手を郵送するしかないという。UCSFの件は保険会社に問い合わせて、なぜ2つのclaimのうち片方だけdenyされたのか尋ねる。

電話に出たRobertいわく、たしかにこれはおかしいと言い、これからResubmitするというが、30-45日ほどかかるらしい。UCSFに電話して一方のアカウントは払いつつ、残りのアカウントはResubmitされたとNoteしてもらう。

朝食はカロリーメイト缶を半分弱ぐらい、昼過ぎまでかけて。葡萄少し。

H先生に「折り入ってご相談したい」と持ちかけ、面談室で色々と話をする。免疫チェックポイント阻害薬ニボルマブの投与を先生に個人的にお願いできないか、という件については、やはり公務員なのでできないと言われ、身近に投与してくれそうな内科のクリニックに知り合いがいないか聞いても、やはり近場にはいないという。ただ、自分たちで動いて投与するという分には許可いただけることは再確認できた。また、本人がもう助からないとなったとき、苦しみの程度をきくと、動脈からの出血、腎不全、肝臓、血栓などが原因の場合には徐々に意識が薄れるのでそれほど苦しまないが、胸水が溜って呼吸がしにくくなくなるなど肺や脳の転移は苦しいだろう、という。それから、分子標的薬のヴォトリエントについては、一度は断られたが、使えないか食い下がると、週明けにメーカーに問い合わせてみてもらえることに。

自分の昼食は自転車でうどん屋へ。その後、観覧車のある宮脇書店の本店へ行き、たまたま発売されたばかりの「ファイブスター物語13巻」をゲット。外の様子を妻にFaceTimeで中継しながら、造船所のドックを見せたりしながら戻る。妻は昼食なし。

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途中、父から電話があり、月曜日の午後にオプジーボを投与してくれるかもしれないというドクターと面会できることに。父も奔走してくれていたようだ。

病室に戻ってみると、導尿管の設置が完了している。葡萄を2粒だけ食べて、歯磨き。また、ナースOさんが、次の抗がん剤が始まる前に車椅子で気分転換してきたらどう?と、リクライニング付きの車椅子を出してくれる。こういった気配りは本当にありがたい。

妻と、さっき宮脇書店で買ってきた『ファイブスター物語』や本屋大賞をとった上橋菜穂子『鹿の王』、お笑い芸人で芥川賞をとったピース又吉直樹『火花』などについて盛り上がる。

5pm前、弟夫婦がまた見舞いにきてくれる。短い時間だったけど、今日は前回に比べれば、ラスベガスの入院時のドタバタ話などで盛り上がることができた。

夕食はC1000ゼリーを少しだけ。

右足の痛みが強いので、ナースYさんになんとかできないか相談してみると、ロピオンならすぐ出せるかもともことで、先生に電話して出してもらえることに。

その解熱作用のせいか、大量に発汗して着替え。

10pm、就寝。

途中、体位転換のため何度かナースに動かされていたが、起きることなく、6am近くまで続けて眠れたようだ。