ある卵巣がん患者配偶者の記録

2015年1月から9月までの戦いの日々

千葉からオプジーボが届く

5am前に目が覚める。

妻はほとんど眠れていないようだ。

起きてすぐ、介護情報サイトで除圧方法について勉強。

突然、「Kちゃん、怖い、怖い、生きられへん、生きられへん」といいはじめ、呼吸が荒くなり、目線が遠くを見たまま戻ってこなくなる。眼の焦点があわないで、何か幻覚を観ているように目があちこちへ泳ぐ。こちらも気が動転、怖くなる。

何度も何度も除圧・体位変換をする。

NHKオンデマンドニボルマブの回をMac上で録画しようとするが、なかなかうまくいかない。

ベッド脇にすわれるスチール椅子を出してもらい、できる限り妻の手を握っておく。

9am、駅まで行ってレンタサイクルの更新。車両番号が、来年につながる2016から元気だったサンフランシスコ時代を思い出す2010へと変更。

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帰りに売店で前開きの下着Lサイズを買って帰る。

N先生に連絡して、オキファストの持続を1.4から1.6へ増量。睡眠がとれてないのでロヒプノールを復活して欲しかったのだが、やはり呼吸抑制が怖いからということで、リリカなら出せるのだがと言われる。結局、セロクエルの増量で落ち着く。硬膜外ブロックは明日実行する方向で、血液の凝固系の検査が追加に。

H先生への連絡で、補液のInとOutのバランスで、それなりに尿量もあるので、今日は利尿剤なしで行くことに。

妻が一緒にいて欲しいというので、ベッド上に無理やり乗って添い寝し、一緒に少しうとうとする。

すると、母からオプジーボが届いたとメッセージが入る。写真を送ってもらってドイツ語で書かれた箱を確認し、冷蔵庫に保管してもらう。

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その後も、心臓の鼓動がドクドクするとO先生にうったえると、むしろ脈数は120から100近くまで下がっているという。妻が「落ち着くまで手を握ってていい?」というので、しばらくベッド脇で手を握って目を見つめていると、ようやく呼吸が落ち着く。途中、目が遠くを見て呼吸が止まってヒヤリとするが、声をかけて呼び戻す一幕も。念のため、鼻カヌラで1L供給することに。

夕方から父と介護タクシーの下見に。

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