ある卵巣がん患者配偶者の記録

2015年1月から9月までの戦いの日々

お祓い

男の厄年は、数え年で25歳、42歳、61歳とされている。なかでも42歳は大厄といわれている。

私は39歳だが、数えで42歳ということは実年齢で40-41歳が本厄、39-40歳が前厄となる。

つまり、私は今年、前厄ということになる。

義母は古いしきたりを守る人で、今回のことでも「厄祓いに行って来なさい」と言ってきていた。

私は元来、神仏の類を一切信じないほうである。

いつも旅先などで神社仏閣にお賽銭する機会があっても、とくに叶えたい願いごともないので妻の無病息災を祈願していたぐらいである。そんな平凡な願いすらも通じなかったわけだが。。。

それでも、今回ばかりは本当に祈るような気持ちだったので、迷わずお祓いにいくことにした。

実家のすぐ近くにある神社に電話をいれて、妻と母親と三人でかけつけた。

とても寒い板の間でストーブだけで暖を取りながら着席し、あれが玉串か、そういえば靖国神社玉串料を税金から支払って違憲判決までくらった知事がいたなぁ。。。などとくだらないことを思い出す。

まったく作法にうといので、二礼二拍一礼すら間違えてばつが悪かったが、なんとかお祓いの儀式をすませると、神妙な気持ちになった。

本気で神頼みしたのは、人生ではじめてかもしれない。

このあと、親族からぞくぞくとお守りが送られてきて、全部もっていって入院することになる。

つくづくありがたかった。