ある卵巣がん患者配偶者の記録

2015年1月から9月までの戦いの日々

妻自身による経過記録

この日、翌日の診察時に伝えたい最近の経過を書き出して、それを英語に翻訳したものを翌日に持って行ったのだった。

このときの、妻自身の言葉で書かれたメモが見つかった。以下に原文そのままペーストする。


3月23日本から帰国。

27日から生理始まる。生理痛はほとんどないが、前回よりも2、3日目の血の量が増えてる。平均量だと思うけど。

5日ほどで生理が終わり、31日ごろから腰が痛む。全体ではなく、左腰〜尻あたり。

4月8日左右全体の腰から尻、骨盤が痛み出し、横になっていても痛みがあり眠れない。睡眠4時間弱。

次の日、9日の朝一で鍼治療へ。少し緩和されたが、夜ベッドに横になると痛みが強くなってきて眠れない。横になるほうが痛み、とくに骨盤〜尻あたり。ストレッチをして、シップを貼ってソファーで眠るがほとんど眠れない。

11日ストレッチをしても痛みが緩和されないので、昼Advilを1錠を飲むが効いてない。

12日骨盤ベルトをつけてみる。朝、昼とAdviを2錠飲むが効かない。夜になって痛みが増してきた。立つ、座る、横になっても痛みがあってだんだん冷や汗が。睡眠1〜2時間弱。

13日体温36.3度。朝Advilを3錠飲む。


生理の血の量が増えているというのは、前回の手術で片方の卵巣をとった後、生理の時の血の量がかなり減っていたので、それが増えて普通に近づいてきたということだった。

夜、ベッドに横になって足を伸ばして寝ると、起きた時にしびれるような激痛が走るということだった。それで、足を伸ばさないようにソファで座った姿勢で寝ていたりしたのだった。

Advilというのは、イブプロフェンOTC薬で、アメリカではもっとも一般的な痛み止め。用量をどんどん増やしても効かない焦りの様子が克明に記録されている。

この頃には、まさか卵巣がんの再発とは思っていないので、痛みはどこからきているのか、筋肉の緊張からきているのか、それとも術後の癒着からきているのか、内出血か、あるいは子宮内膜症か、などの可能性をいろいろと考えていた。

低容量ピルの服用を開始するのはどうか、と質問項目に記録されている。